「生成AI導入チェックリスト」シリーズ 第1回|STEP1「現状を見る」
「生成AIを使ってみたい。でも、何から始めればいいのか」
無料相談で、いちばん多く聞く言葉です。
答えは、道具選びではありません。
最初の一歩は、今の仕事を書き出す「棚卸し」です。
この記事では、1週間でできる棚卸しの進め方をまとめます。
明日から、紙1枚で始められます。
なぜ道具から入ると止まるのか
「大同生命サーベイ」2026年1月度調査レポートによると、生成AIを活用したことがない企業は62%でした。
導入に悩む企業ほど、「どの業務に活用できるか分からない」が課題になっています。
順序が逆なのです。
業務が見えないまま道具を選んでも、使い道は決まりません。
私が支援で最初に行うのも、道具の紹介ではありません。
日々の仕事を一緒に書き出し、時間のかかる作業を探すことです。
棚卸しは1週間、3つの欄で
用意するのは、紙でも表計算でもかまいません。
欄は3つだけです。
「作業の名前」「1回にかかる時間」「1か月に何回あるか」です。
1週間、仕事の終わりに、その日にやった作業を書き足します。
細かく書く必要はありません。
「請求書の作成、30分、月に4回」で十分です。
1週間たつと、繰り返しの作業と、時間の偏りが見えてきます。
最初に試す作業の選び方
候補は、次の3つに当てはまる作業から選びます。
1つ目は、毎週のように繰り返す作業です。
2つ目は、手順や文面にある程度の型がある作業です。
3つ目は、試して合わなければ、元に戻せる作業です。
議事録のまとめや、案内文の下書きは、この条件に合います。
逆に、金額の確定や対外的な判断は、最初の対象にしません。
確認の手間が残り、効果も見えにくいためです。
棚卸しの次は、課題を言葉にすること
作業が1つ決まれば、次は「何分かかっているか」を残します。
試す前と後で比べるためです。
「楽になった気がする」だけでは、続けるかどうか決められません。
時間と、直しの回数をメモするだけで十分です。
ここまでできれば、道具選びに入れます。
これが、私の支援の進め方「現状を見る」「課題を言葉にする」「小さく試す」「広げて育てる」の、最初の2つです。
一人で書き出せないときは
棚卸しは単純ですが、一人だと後回しになりがちです。
忙しい日ほど、作業は頭の中にしか残りません。
そのときは、誰かと話しながら書き出すだけでも進みます。
相談では、まず現状と困りごとをじっくりお聞きし、一緒に整理するところから始めます。
気になるところがあれば、無料相談をご利用ください。
このシリーズについて
このシリーズは、チェックリストの記事にいただいた反響と、読者の皆さんとのやり取りの中から生まれました。「この項目は、どういう意味ですか」。そんな声の一つひとつが、次の一歩になりました。読んでくださる皆さんとの対話が、このブログを育てています。
この記事は、「生成AI導入チェックリスト」のシリーズ第1回です。全4回と総集編で、チェックリストの20項目を順番に進めます。読み終えるころには、「うちの会社でも、ここからなら始められる」という道筋が見えるはずです。次回は、STEP2「課題を言葉にする」です。
チェックリスト本体(20項目の自己チェック)は、公式サイトで公開しています。
https://compass-works.jp/gen-ai-checklist/
出典
中小企業経営者アンケート「大同生命サーベイ」2026年1月度調査レポート
https://www.daido-life.co.jp/knowledge/survey/pdf/202601.pdf

